- けい
- I
けい【京】数の単位。 兆の一万倍。 すなわち一〇の一六乗。 古くは兆の一〇倍をいう。 きょう。IIけい【兄】※一※ (名)兄弟のうちの, 年長の男性。 あに。⇔ 弟※二※ (代)二人称。 男子が手紙などで親しい先輩・同輩を敬っていう語。 きみ。
「~のご意見をお聞かせ下さい」
※三※ (接尾)男子が手紙などで, 先輩・同輩の氏名につけて, 敬意を表すのに用いる。「佐藤~」
~たり難(ガタ)く弟(テイ)たり難し〔世説新語(徳行)〕優劣をきめがたい。 同じ位の力量である。IIIけい【刑】法律や規則によって科せられる罰。 刑罰。「五年の~に処す」「~を科す」
~の疑わしきは軽くせよ〔書経(大禹謨)「罪疑惟軽, 功疑惟重」から〕犯した罪のはっきりしない者を罰するときは軽い刑にするほうがよい。~の時効(ジコウ)刑の言い渡しを受けてそれが確定したのち, 刑の執行を受けずに一定の期間が経過した場合, 刑の執行が免除される制度。 公訴の時効とは異なる。IVけい【卿】※一※ (名)(1)「きょう(卿)」に同じ。(2)(ア)中国周代, 天子・諸侯の臣下の身分で, その最上位。→ 卿大夫士(イ)政治の要職にある大臣。 長官。 公卿(コウケイ)・六卿(リクケイ)など。※二※ (代)二人称。 改まった文章などで軽い敬意をこめて用いる語。(1)君主が臣下に対して用いる。(2)男性が同輩以下に対して用いる。Vけい【啓】(1)手紙の最初に用いる語。 「拝啓」より敬意が低い。(2)皇太子・三后に申し上げること。 また, その文書。(3)奈良時代の私文書の様式の一。 個人間の往復文書に用いられたもの。VIけい【圭】古代中国の儀礼用の玉器の一。 天子が諸侯や使者のしるしとして与え, また, 祭祀(サイシ)などに用いた。 下が四角柱で, 上部がとがっている。VIIけい【奎】二十八宿の一。 西方の星宿。 奎宿。 とかきぼし。VIIIけい【契】朝鮮, 李朝時代以来の相互扶助組織。 農村や都市で, 公私のあらゆる目的に応じて結ばれ, 種々の形態がある。IXけい【径】さしわたし。 直径。Xけい【怪異】ふしぎなさま。 あやしいもの。 かいい。XI「今勅命を蒙つて~を鎮めんとす/盛衰記 16」
けい【景】(1)けしき。 ながめ。 情景。「眼下の~を賞する」
(2)演劇で, 一幕の中を場面によって分けた単位。 シーン。XIIけい【桂】(1)将棋の駒の一。 桂馬。(2)クスノキ科の常緑高木。 中国の華南・ベトナムなどに産する。 ニッケイに近縁で, 全体に芳香がある。 樹皮(桂皮)を薬用とし, また芳香油をとる。 東京(トンキン)肉桂。 カシア。(3)ニッケイの慣用漢名。(4)モクセイ・ニッケイ・クス・ゲッケイジュなど常緑の香木の総称。XIIIけい【磬】中国起源の打楽器。 「へ」の字形の石の板を架に吊り, 桴(バチ)で打ち鳴らす。 一個だけの特磬と, 大小十数個を並べ吊るした編磬がある。 中国・朝鮮では雅楽用。 日本では銅・鉄製で主に声明(シヨウミヨウ)の合図用。XIVけい【系】(1)ある関係のもとにつながった統一体。 体系。「一つの~をなす」
(2)〔数・論〕〔corollary〕一つの定理から派生的に導かれる命題。 多くは利用価値の高い場合に導かれる。(3)〔地〕 地質時代区分の「紀」の期間に形成された地層・岩体。「カンブリア~」
(4)〔system〕物理・化学・生物などの分野で, 一定の相互作用や相互連関のもとにある, もしくはあると想定されるものから成る全体。 力学系・生態系・神経系・開放系など。XVけい【経】(1)織物の経(タテ)糸。 また, 縦。(2)正しい筋道。 正しい道理。(3)経書(ケイシヨ)。 経典(ケイテン)。XVIけい【罫】(1)紙に縦または横に一定の間隔で引いた線。 罫線。「~の入った便箋」
(2)碁・将棋盤などの面に引いた縦横の線。(3)活字組版で, 版面の輪郭・仕切りなどに用いる薄い金属板。 細い線の表罫, その裏を使った太い線の裏罫などがある。XVIIけい【褻居】主人が普段いるところ。 居間。 小座敷。XVIII「なつかしく思はれけるにや, 額突きしたる~に呼び入れて/沙石 1」
けい【計】(1)計画。「一年の~は元旦にあり」「百年の~」
(2)合計。XIX「~三万円が集まった」
けい【軽】※一※「軽自動車」の略。※二※(他の語の上に付いて)(1)重さが軽いことを表す。「~飛行機」
(2)程度が軽いことを表す。「~過失」
⇔ 重XXけい【頃】中国で用いられた土地面積の単位。 普通一〇〇畝(ホ)。 実面積は時代によって異なるが, およそ6ヘクタール前後。〔日本の「しろ(頃)」とは別〕→ 畝
Japanese explanatory dictionaries. 2013.